メディア掲載情報

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2025 年のメディア掲載情報

2025年11月発売・発行・公開の雑誌等メディア掲載情報です。
ぜひご覧ください。

2025年11月25日(火) 中日新聞(夕刊)

【評】名フィル公演 北村朋幹が指揮者デビュー

愛知県出身のピアニスト北村朋幹が、故郷にて名古屋フィルハーモニー交響楽団の年間シリーズ公演「ベートーヴェンPLUS」を指揮し、ピアノを弾かずに指揮に徹するデビューとなった。若手指揮者のデビューとしては実に攻めた内容である。(3日、名古屋・金山の日本特殊陶業市民会館フォレストホール)
リスト『巡礼の年』の前身となった曲集から抜粋した「山の夕べ」は、原曲のピアノだとベートーベンの後期ソナタとのつながりが前面に出てきがち。今回、北村は自ら書き下ろした管弦楽編により、田園交響曲以降も連なるパストラーレ(田園風)の系譜を聴衆に強く意識させる。続くベートーベンの交響曲の…(後略)

2025年11月20日発売 モーストリー・クラシック(1月号)

公演レビュー 名古屋フィルハーモニー交響楽団第538回定期演奏会(10/10)

今回はブルックナーの巨大な交響曲第8番[1890年稿]1曲。指揮は名フィル初登場となったデンマーク出身のトーマス・ダウスゴー。

長身の指揮者は体を大きく動かし、指揮台をいっぱいに使いながら、テンポの対比、音量の増減、情感の濃淡などさまざまな手段によって、長大な全曲に変化に富んだ表情を与えた。しかも、全体の構造を見据え、同時にブルックナー独特の“散策”的な気分を挟むことも忘れない。第1楽章冒頭の楽想の低回しない提示から、口調の明瞭さが明らかだ。スケルツォ楽章の雄大な主部と表情豊かなトリオとの対比、アダージョにおける崇敬的法悦と大音響への陶酔の併存、フィナーレでは荘厳、内省、散策の絶え間ない移ろい。これらが75分間に凝縮された。

ダウスゴーと名フィルは初顔合わせなのに余程好相性に違いない。オーケストラは指揮者の指示に意欲的に柔軟に応じ、豪快かつ緻密な秀演の中に硬直は感じられなかった。私が聴いた初日は聴衆の喝采が長く盛大だった。

(後略)

(早川立大◎音楽ジャーナリスト)

特別記事 名古屋フィルが創立60周年 来季ラインナップ 築山栄太郎

音楽監督川瀬がマーラー10番

巨匠カサドシュが《春の祭典》

海外公演でキム・ボムソリ、葵トリオ共演


名古屋フィルハーモニー交響楽団が10月30日に記者会見を開き、創立60周年を迎える2026年4月~27年3月シーズンのラインナップを発表した。26年3月で任期満了となる音楽監督・川瀬賢太郎の契約を3年間延長。27年1月には20年ぶりの海外公演を計画するなど、充実の“還暦”となりそうだ。

「60年間活動してこられたのは、多くの市民の応援や、名フィルの音を作ってきてくれたプレーヤー、指揮者のおかげ。その思いを背負って頑張っていきたい」と意気込む川瀬。定期演奏会の年間テーマを『ドラマ』とした。(後略)

(築山栄太郎◎中日新聞記者)

私のお薦めコンサート 水谷彰良/山根悟郎/石合力/清宮美稚子

松井慶太指揮 名古屋フィル第541回定期演奏会〈友人たちの肖像〉

小川響子(vn)

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、エルガー:《スルスム・コルダ》、《エニグマ変奏曲》

1月16日(金)18:45、17日(土)16:00 愛知県芸術劇場コンサートホール


小川響子がブラームス協奏曲で名古屋フィルにソリスト・デビュー

葵トリオとしても精力的な活動を続ける小川響子が、2024年4月からコンサートマスターを務める名古屋フィルでソリスト・デビューを飾る。曲はブラームスのヴァイオリン協奏曲。小川はその1週間前の1月10日、宗次ホールで同じ作曲家のヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を開く。1月は小川響子のブラームスに要注目だ。(後略)

(清宮美稚子◎本誌編集)

2025年11月19日(水) 中日新聞(夕刊)

名フィル 2027年に20年ぶり海外公演 川瀬賢太郎音楽監督の任期を延長

名古屋フィルハーモニー交響楽団は、2026年度に創立60年を迎えるのを記念し、27年1月にいずれも名古屋市の姉妹都市のフランス・ランス、イタリア・トリノで公演すると発表した。名フィルの海外ツアーは06年のアジア7カ国公演以来20年ぶりとなる。
今回は音楽監督の川瀬賢太郎が芥川也寸志「弦楽のための三楽章」、ショスタコービッチの交響曲第5番などを指揮する。トリノ・レージョ劇場では、ホロコーストの犠牲者追悼行事に招かれる形での演奏会となる。
また名フィルは、当初26年3月までだった川瀬監督の任期を29年3月まで3年間延長すると発表した。…(後略)

2025年11月5日(水)公開 ぶらあぼ

60周年!名古屋フィルの2026-27シーズン・ラインナップ発表会見に川瀬賢太郎が出席

10月30日、名古屋フィルハーモニー交響楽団が創立60周年を迎える2026年4月-27年3月シーズンのラインナップを発表した。会見には音楽監督の川瀬賢太郎、第5代コンポーザー・イン・レジデンスに就任する冷水乃栄流(ひやみず・のえる)らが出席した。

来季最大のトピックは、同楽団にとって2004年以来となるヨーロッパ公演。1月定期演奏会(27.1/15,1/16)の後、東京特別公演(1/20)を経て、名古屋市の姉妹都市であるランス(フランス)とトリノ(イタリア)を訪問。川瀬の指揮で、ショスタコーヴィチの交響曲第5番、芥川也寸志「弦楽のための三楽章(トリプティーク)」のほか、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲(独奏:ボムソリ、1月定期&ランス)、コンサートマスター小川響子を擁するピアノ三重奏団「葵トリオ」独奏によるカゼッラの三重協奏曲(東京&トリノ)が予定されている。名古屋フィルの音楽的成熟を国内外に示す節目の舞台となる。

定期演奏会は愛知県芸術劇場コンサートホールで11プログラムを展開。川瀬はそのうち3公演を指揮する。
5月にはマーラーの交響曲第10番(クック版・全曲)に挑む(5/15,5/16)。マーラーが残した未完の交響曲を、音楽学者のデリック・クックが補筆完成させた全5楽章版だ。
川瀬「サイモン・ラトルの演奏に憧れていつか取り上げてみたいと思っていました。ずいぶん前からこの版のことは知っていて楽譜も持っていたのですが、ようやく叶います」

後略

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