メディア掲載情報
2026 年のメディア掲載情報
2026年2月発売・発行・公開の雑誌等メディア掲載情報です。
ぜひご覧ください。
2026年2月20日発売 モーストリー・クラシック(4月号)
小川響子が語る ブラームスのヴァイオリン協奏曲 藤盛一朗
小川響子が松井慶太指揮名古屋フィルの1月定期で、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を弾いた(1月16、17日。愛知県芸術劇場コンサートホール)。名フィルのコンサートマスターを務めているが、構築性と起伏に富み、深く掘り下げたその表現は、ソリストとしての風格が十分。小川にブラームスについて語ってもらった。
――構築的であり、曲のドラマが明確に伝わる演奏でした。
初めてこの曲を弾いたのは、2012年の東京音楽コンクールの本選(弦楽部門第1位)でした。葵トリオの活動を通じ、曲の構成を理解してから演奏に臨むようにしています。
――第1楽章は、短調の部分のしさが印象的でした。あれほど闘争的な表現は珍しく、足も踏み鳴らすほどの迫力でした。
オーケストラの仲間にも、足のことは言われました(笑)。14型のオーケストラは分厚く、重厚です。初日は対等に演奏しなくてはという気負いがあったかもしれません。リズミカルな短調の箇所には、交響曲第1番のようなブラームス特有のエネルギーを感じます。
(後略)
2026年2月18日発売 音楽の友(3月号)
Reviews & Reports Concert Reviews 演奏会批評(12月13日開催〈第540回定期演奏会〉)
イギリスの指揮者ジェフリー・パターソンが2度目の登場。(中略)後半はプロコフィエフ《ロメオとジュリエット》。組曲から抜粋した9曲がパターソンの手堅く入念なタクトのもと、それぞれの情景を的確に刻みながら淀みなく進められていった。各パートは十分に鳴らされ、鮮明に響きあい、随所で現れるソロも好調。〈ティボルトの死〉のあと、ドラマは張り詰めた雰囲気となり、重厚な金管楽器と透明な情が印象的な〈別れの前のロメオとジュリエット〉、悲痛な結末が胸に突き刺さる〈ジュリエットの墓の前のロメオ〉が表現力の深さを感じさせた。
(小沢優子)
Reviews & Reports Concert Reviews 演奏会批評(1月16日開催〈第541回定期演奏会〉)
コンサートマスターの小川響子がブラームス「ヴァイオリン協奏曲」でソリスト・デビュー。指揮は2024年3月の定期で急遽アレクサンダー・リープライヒの代役を務め、初演作品をふくむプログラムを変更なくこなした松井慶太。期待を担っての再登場である。高い集中力に貫かれた小川のヴァイオリンはすみずみにまでエネルギーをみなぎらせ、スケールが大きい。ホールいっぱいにフレーズをばたかせ、ブラームスの音楽を抑えがたいほどの情熱で満たしていく。とりわけ第3楽章は身体全体を躍動させてリズムを深く刻み、弾力に富んでいた。たっぷりと鳴らされたオーケストラはソロとよくかみ合い融和していたが、第2楽章ではもう少し音量を控えていたら小川の憧憬の調べがさらに引き立っていたことだろう。(後略)
(小沢優子)
別冊付録 観どころ聴きどころ(川瀬賢太郎(指揮)&名古屋フィルハーモニー交響楽団 3/26◎愛知)
第100回、節目となる名古屋フィルハーモニー交響楽団市民会館名曲シリーズは音楽監督・川瀬賢太郎の指揮で行われる。川瀬が指揮する名古屋フィルは、川瀬の指揮姿の映し鏡のように明るくはつらつとなる。「鳴り」もよすぎるくらいによく、ちょっと大きすぎると思うほどのときもあるくらいだ。それは一つのスタイルとしては「あり」だ。しかし今回取り上げる曲目、ハイドン「交響曲第100番《軍隊》」、モーツァルト「交響曲第41番《ジュピター》」ではそうはいかない。作品がそういう解釈を跳ね返す。聴き手も表面的で一本調子に感じるハイドン、モーツァルトは受け付けない。抽象的な言葉となるが指揮者とオーケストラの芸術性の深度が反映される。難しい課題、だからこそ生の演奏会に行くおもしろみがある。川瀬の将来を占う曲目になるだろう。(後略)
(戸部亮)
2026年2月14日発売 音楽現代(3月号)
演奏会評 第540回定期演奏会(12月13日、愛知県芸術劇場コンサートホール)
本公演、肖像シリーズ/恋人たちの肖像は、ジェフリー・パターソン指揮によるオール・ロシア・プログラム。前半1曲目のストラヴィンスキー/サーカス・ポルカは、ユーモラスで軽妙な雰囲気を色彩豊かにまとめ上げた。2曲目は、チェロに上野通明を迎えて、ミャスコフスキー/チェロ協奏曲ハ短調。1楽章冒頭の重々しい旋律に続くチェロの美しい抒情的な旋律を重厚に歌い上げた。快活な出だしの2楽章のカデンツァも多彩な渋みのある音色で心の奥に訴えかけた。アンコールにはボリス・チャイコフスキー/チェロ組曲二短調より第2曲「行進曲」を選び、後半の曲に繋げた選曲で観客へのサービスを感じられた。(後略)
(伊藤美由紀)