メディア掲載情報
2024 年のメディア掲載情報
2024年12月発売・発行・公開の雑誌等メディア掲載情報です。
ぜひご覧ください。
2024年12月29日(日)公開 ぶらあぼ
2024年のマイ・ベスト公演(ピアノ編)/音楽評論家・青澤隆明
音楽評論家である青澤隆明さんの2024年「マイ・ベスト公演(ピアノ編)」のひとつに、北村朋幹(指揮・ピアノ)名古屋フィルハーモニー交響楽団をお選びいただきました。
北村朋幹は2024年を通じて、多種多様に果敢な冒険を、ひとつひとつ真摯に実らせていった。名古屋フィルのコンサートでは、モーツァルトのハ短調K.491とラヴェルの協奏曲だけでなく、《魔笛》序曲、「クープランの墓」も指揮した。春の佐川文庫でのリサイタル、所沢ミューズでのリストの「巡礼の年 全3年」、細川俊夫のピアノ独奏曲、「月に憑かれたピエロ」、アルディッティ弦楽四重奏団と臨んだ細川俊夫「オレクシス」の日本初演、北とぴあでのフォルテピアノ・リサイタルも水際立っていた。創造の原初の光景へのまなざしが、作品生成のプロセスを生きる作曲家への共感を通じて精細に息づくのが、北村朋幹の演奏の真率な愉しみであり、瑞々しく清新な喜びでもある。
2024年12月18日発売 音楽の友(1月号)
Reviews & Reports Concert Reviews 演奏会批評(10月12日開催<第527回定期演奏会>)
(前略)開放感あふれるグルダの後にはベートーヴェン《運命》。勢いよく、きっぱりと鳴らされた運命のモティーフで始まったが、川瀬のタクトは細部にまで神経が行き届き、各パートの旋律を浮き彫りにさせて透かし模様のように明快に響かせるなど、丹念な造形が重ねられていった。終楽章のコーダでフルートを際立たせたのも効果的。名作を率直にとらえたみずみずしい演奏だった。(小沢優子)
別冊付録 コンサート・ガイド&チケット・インフォメーション 観どころ聴きどころ 「ロベルト・フォレス・ベセス(指揮)&名古屋フィルハーモニー交響楽団」(1月17,18日開催<第530回定期演奏会>&1月23日開催<第94回市民会館名曲シリーズ>)
(前略)ラフマニノフ「交響曲第2番」では丁寧に、そして緩やかに、作品を滑らかなものにしていく彼の性格が曲とマッチするのではないか。もう一つは「矢代秋雄とフランス音楽」と題された演奏会。名曲である矢代秋雄「ピアノ協奏曲」とドビュッシーとラヴェルで構成された、じつに美しいプログラミングだ。名古屋フィルを気持ちよく乗せて、作品の魅力が自然と発せられるような演奏を期待したい。
(戸部亮)
2024年12月15日発売 音楽現代(1月号)
【会見レポート】名古屋フィルハーモニー交響楽団2025年4月〜2026年3月シーズン ラインナップ発表会見
同楽団理事長の犬塚力、音楽監督の川瀬賢太郎、特別客演コンサートマスターの山本友重らにより来シーズンのラインナップ発表会見が行われた。
来季定期演奏会のテーマは「肖像」。全11プログラムは、集客面、注目のソリストも考慮し構成されている。音楽監督として3季目を迎える川瀬の登場は、定期では次の3回。シーズンオープニングの4月定期〈ぼくの肖像〉は、今年度10月公演と類似した構成で好評であったグルダを取り上げる。グルダ/コンチェルト・フォー・マイセルフは、ピアノ協奏曲。ピアノに角野隼斗を迎え、ドラム、エレキベースも含まれる。「1楽章には『Old is New(古いは新しい)』というタイトルが付いており、プログラム同士が刺激しあう内容を考えた」と川瀬は語る。(後略)
(伊藤美由紀)
演奏会評(10月12日開催<第527回定期演奏会>)
「喜怒哀楽」シリーズ「運命に怒る」は、川瀬賢太郎の指揮でユニークなプログラム構成により、ベートーヴェン(シュルホフ編)/ロンド・ア・カプリッチョ・ト長調『失われた小銭への怒り』で明朗で軽快な調べで始まる。次のグルダ/チェロ協奏曲では、チェロに佐藤晴真を迎える。2楽章では、金管の田園的なメロディ、オーボエ、クラリネットのリズミカルな掛け合いが心地よく奏でる。(後略)
(伊藤美由紀)
2024年12月発行 AAC Journal(Vol.122)
名古屋フィルハーモニー交響楽団 川瀬賢太郎 音楽監督より
愛知県芸術劇場は僕にとって「ホーム」の劇場で、名フィルの指揮者、正指揮者、音楽監督と、ある意味指揮者としての自分の歴史を見届けてくれている場所でもあり、何か特別なご縁のようなものを感じています。響きが本当に素晴らしく、僕が一番好きなコンサートホールです。愛知にこのような劇場があるのは、名フィルの音楽監督として自慢できることだと思っています。
(後略)