オーギュスタン・デュメイ

オーギュスタン・デュメイ

ヴァイオリン

Photo: Gabriela Brandenstein

現在もっとも卓越した演奏家の一人として、揺ぎ無い地位を確立している。雑誌『ストラッド』では、「イザイ、デュボア、グリュミオーと続く高貴なベルギー楽派の正当な継承者」と評された。
1979年カラヤンの招請により、パリで行なわれたガラ公演に出演したのをきっかけにそのキャリアを広げ、現在ではベルリン・フィル、スイス・ロマンド管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ロンドン響、ロスアンジェルス・フィルなど世界の主要オーケストラに出演、コリン・デイヴィス、小澤征爾、シャルル・デュトワ、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、フランス・ブリュッヘン、マルク・ミンコフスキ、クルト・マズアなど著名指揮者と共演をしている。
またコンセルトヘボウ、ウィグモア、スカラ座、ベルリン・フィルハーモニー等の一流ホールでリサイタルを行ない、ルツェルン、エクス・アン・プロヴァンス、ラヴィニアなど各地の国際音楽祭にも数多く出演、2002年から2005年にかけてマントン音楽祭の芸術監督を務めた。
CDはドイツ・グラモフォンとEMIからリリースされており、ディスク大賞、グラモフォン・アワード、グラミー賞などを多数受賞している。近年リリースされたCDでは特にマリア・ジョアン・ピリスとの共演による〈ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集〉や、弾き振りを行なったカメラータ・ザルツブルクとの〈モーツァルト:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集〉が各方面で絶賛されている。最新CDはワロニー王立室内管の弾き振りによるラヴェルとショーソンの作品集である。
演奏活動の傍らベルギーのエリザベス王妃音楽学校では後進の指導も行なっている。

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