イリヤ・ムーシン、キリル・コンドラシンといった偉大な指揮者の伝統を引き継ぐ主要なロシア人指揮者の一人であり、ロシアやドイツ、英国の作品の解釈で知られている。

現在はヤナーチェク・フィルの音楽監督に加え、BBCフィルとラトビア国立交響楽団、マルメ交響楽団の名誉指揮者を務めており、BBCフィルではヨーロッパと中国へのツアー、BBCプロムスなど数多くの公演を指揮している。これまでにモスクワ・フィルの音楽監督兼首席指揮者、ネザーランド・フィルの首席客演指揮者、ロシア国立交響楽団の音楽監督を歴任。その偉大な経験と識見によって世界中のオーケストラに定期的に招かれている。

オペラ指揮者としても優れた経歴を持ち、2010-13年にはボリショイ劇場の音楽監督兼首席指揮者を務めており、その任期中には、リムスキー＝コルサコフ『金鶏』、R.シュトラウス『ばらの騎士』をはじめ、広く称賛された演目を指揮している。

レコーディングには、マルメ交響楽団とのフランツ・シュミットの交響曲全集があるほか、BBCフィルとは多岐にわたるレパートリーを録音している。