マーティン・ブラビンズ

マーティン・ブラビンズ

指揮

Photo: Benjamin Ealovega

2016年10月、イングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督に就任。これまでにチェルトナム国際音楽祭の音楽監督、BBCスコティッシュ交響楽団のアソシエイト・プリンシパル・コンダクター、ロイヤル・フランダース・フィルの首席客演指揮者、名フィル常任指揮者を歴任。ロンドンで作曲を学んだ後、レニングラードで指揮法をイリヤ・ムーシンに師事。1988年リーズ指揮者コンクールで第1位となり、そのキャリアをスタートさせた。以来、英国の全てのメジャー・オーケストラへの定期的な客演に加え、世界中で人気の高まりをみせている。

 

19-20世紀音楽への相性の良さや、またロマン派の音楽の感受性、的確なテンポ感覚、そして詳細を聴き分ける並外れた聴覚は広く知られている。英国音楽と密接に関係し、BBCスコティッシュ交響楽団と録音した〈ウォルトン「交響曲第1, 2番」〉では、批評家たちから異口同音に称賛を受けた。これまでに100を超える世界初演作品も指揮し、多くの主要な現代作曲家たちとの密接な繋がりがある。
最近の活動のハイライトとしては、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団へのデビューやロンドン交響楽団への客演、そしてミラノ・スカラ座へのデビューが挙げられる。また2012年のBBCプロムスのファースト・ナイトでは、マーク・エルダー、ロジャー・ノリントン、エドワード・ガードナーと4人でBBC交響楽団を振り分けている。

 

オペラの分野ではアムステルダム、リヨン、フランクフルト、アントワープなどのオペラ・ハウスにたびたび客演している。またベルリン・ドイツ・オペラへの客演に加え、2013年にはバイエルン州立歌劇場(ミュンヘン)にデビューを果たした。

 

NMCからリリースされたBBC交響楽団との〈バートウィスル『オルフェウスの仮面』〉はグラモフォン賞を受賞。またcpoからリリースされたBBCコンサート管弦楽団との〈コルンゴルト『カトリーン』〉はカンヌ・オペラ賞を受賞、サイプレスからリリースされた〈ハーヴェイ『ワーグナーの夢』〉は仏ACC劇音楽ディスク大賞を受賞している。ハイペリオンとはBBCスコティッシュ交響楽団との30枚以上のCDや、ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団との複数のレコーディングを進行させているほか、2011年のBBCプロムスでの革新的な演奏で成功を収めた〈ハヴァーガル・ブライアン「交響曲第1番『ゴシック』」〉のライヴ盤をリリースしている。

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