ノア・ベンディックス=バルグリー

ノア・ベンディックス=バルグリー

ヴァイオリン

Photo: Nikolaj Lund

その演奏で、世界中の聴衆を熱狂・感動させている、ベルリン・フィル第一コンサートマスター。

2009年にブリュッセルで開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクールでファイナリストになって以来、ピッツバーグ交響楽団、フランス放送フィル、ベルギー国立管弦楽団、ミラノ・ポメリッジ・ムジカーリ管弦楽団、ワロニー王立室内管弦楽団(ベルギー)といったオーケストラにソリストとして出演。最近は、欧米でリサイタルを開催するほか、アデレード交響楽団、オークランド交響楽団、ユタ交響楽団、名古屋フィル、中国フィル、広州交響楽団にソリストとして招かれる。アスペン音楽祭ではチェロのアリサ・ワイラースタインとトマーシュ・ネトピルの指揮でブラームスの二重協奏曲を弾き、マンフレート・ホーネック指揮/ピッツバーグ交響楽団と、自身が作曲したクレズマー協奏曲『フィドル・ファンタジー』を初演。

2011年から15年まで、ピッツバーグ交響楽団のコンサートマスターを務める。2012年のピッツバーグでのデビュー・リサイタルは、ピッツバーグ・ポスト・ガゼッタ紙に「2012年のクラシック音楽コンサートのベスト」に挙げられる。自身のカデンツァを用いたピッツバーグ交響楽団とのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、批評家と聴衆の双方から絶賛を浴びた。2013年、PNCパークでのメジャー・リーグのピッツバーグ・パイレーツの開幕戦では、39,000人のファンの前で、自身が編曲した無伴奏版のアメリカ国歌を演奏。2014年、ベルリン・フィルの第一コンサートマスターに就任。

室内楽にも情熱的に取り組み、経験を重ねており、ミロ弦楽四重奏団との北米ツアーに参加。2008年から11年には、ミュンヘンを拠点とするアスロス弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン奏者を務め、2009年にベルリンで開催されたメンデルスゾーン・コンクールで特別賞を受賞し、ヨーロッパ全土で演奏した。ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)、ユーリ・バシュメト(ヴィオラ)、ゲイリー・ホフマン(チェロ)、エマニュエル・アックス、ラルス・フォークト(ピアノ)、コリン・カリー(打楽器)といったアーティストたちと共演。ヴェルビエ音楽祭(スイス)、サラソタ音楽祭、クリーヴランド・チェンバーフェスト、ネヴァダ室内楽音楽祭(米)、クロンベルク・アカデミー主催「室内楽は世界をつなぐ」プロジェクト(独)、東京・春・音楽祭といった著名音楽祭に出演。

米ノースカロライナ州アシュヴィル生まれ。ヴァイオリンを4歳で始め、9歳でスイスにおいてユーディ・メニューイン卿の前で演奏。インディアナ大学ジェイコブズ音楽院と、ミュンヘン音楽・演劇大学を卒業。主にマウリシオ・フックス、クリストフ・ポッペン、アナ・チュマチェンコの各氏に師事。

クレズマー音楽も嗜み、ブレイヴ・オールド・ワールドといった世界的に著名なクレズマー・グループと共演。欧米のワークショップで、クレズマー・ヴァイオリンを教えることもある。

使用楽器は、1732年クレモナ製のカルロ・ベルゴンツィ。

● 登場公演
2017.4-2018.3シーズン 第446回定期演奏会
〈サンクトペテルブルク/ロシア革命100年〉
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