大槻 孝志

大槻 孝志

テノール

恵まれた美声と堅実な役作り、優れた音楽性で次世代を担う若きテノールのホープ

 

埼玉県出身。東京芸術大学卒業、同大学院ソロ科修了。ドイツ及びイタリアに留学。二期会オペラ研修所第47期マスタークラス修了。修了時に優秀賞ならびに奨励賞を受賞。

 

2004年10月、ノルトハウゼン歌劇場管弦楽団来日公演『アイーダ』に伝令役で出演、名歌手のF.コソットを始めとする外国人歌手に混じり、本格オペラ・デビューを博す。同年11月、日生劇場オペラ公演『後宮からの逃走』(モーツァルト作曲)ぺドリロ役で出演。2005年3月、新国立劇場小劇場オペラ『ザザ』(レオンカヴァッロ作曲)にアウグスト&マルコ役で出演。同年10月、メキシコ・グアナファト市で開催された国際セルバンテス音楽祭に於いて開幕オペラ『夕鶴』の与ひょう役で主演し、地元の新聞各紙に絶賛される。

 

2006年1月、新国立劇場小劇場オペラ『セルセ』にタイトル・ロールであるセルセ役で出演。同年2月、クリスティアン・アルミンク指揮/新日本フィル定期公演『火刑台上のジャンヌ・ダルク』に伝令役をはじめ4役で出演。同年9月、小澤征爾指揮/サイトウ・キネン・フェスティバル松本に於いて、メンデルスゾーン作曲「エリア」(オペラ形式)でアハブ王等に出演。同年11月、日生劇場オペラ公演『利口な女狐の物語』にラパーク役で出演。

 

2007年2月、新国立劇場小劇場オペラ公演『フラ・ディアボロ』にロレンツォ役で出演。新国立劇場オペラ劇場では、同年4月、『西部の娘』に郵便屋役、続けて7月、『ファルスタッフ』バルドルフォ役に出演。同年9月、サイトウ・キネン・フェスティバル松本オペラ公演『スペードの女王』に式武官・チャプリッツキーの2役で出演。恵まれた美声と歌唱力、堅実な役作りで次世代を担う歌手として多いに期待されている。2008年9月には東京二期会『エフゲニー・オネーギン』(ペーター・コンヴィチュニー演出)レンスキー役に抜擢され出演、その美声を聴衆に強く印象付けた。

 

2009年1月、新国立劇場『こうもり』(ドイツ語上演)アルフレードで好評を博し、3月には『トゥーランドット』ポン役(びわ湖ホール&神奈川県民ホール)に出演。10-11月には新国立劇場『魔笛』僧侶役など、引く手あまたの活躍で、益々の飛躍が期待される逸材である。また、2008年12月、ストラヴィンスキーのオラトリオ『エディプス王』(シャルル・デュトワ指揮/NHK交響楽団)羊飼いは“最も心に残ったN響コンサート&ソリスト2008”第1位に選ばれたほか、同年N響「第九」では、外国人歌手の降板により急きょ代役を頼まれて歌い窮地を救うなど、目覚しい活躍を続けている。「第九」、モーツァルト「レクイエム」などのソリストとしても高い評価を得、恵まれた美声と堅実な役作りは、小澤征爾を始め国内外の指揮者やオケから信頼を得ている。2010年6-7月、新国立劇場『カルメン』レメンダードでは外国人勢の中でも傑出した演唱が音楽雑誌などでも絶賛された。同年8月、サイトウ・キネン・フェスティバル松本/オペラ『サロメ』、2011年11月、日生劇場『夕鶴』与ひょうに出演など、活躍を続けている。二期会会員。

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