キンボー・イシイ

キンボー・イシイ

指揮

キンボー・イシイ
(c)R29photography

ベルリン・コミッシェ・オーパー首席カペルマイスターを経て、マクデブルク劇場音楽総監督、ドイツ・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州立劇場音楽総監督などを歴任し、主にドイツを中心に活躍してきた。

幅広いオペラのレパートリーに加え、管弦楽のレパートリーも豊富で、海外オーケストラの客演に加え、近年は日本国内でも積極的に活動している。NHK交響楽団との共演をはじめ、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、京都市交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、九州交響楽団などの主催公演で指揮。また、日本でのオペラ活動として、びわ湖ホールのオペラビエンナーレ『フィガロの結婚』、関西二期会『魔弾の射手』などがある。日本の音楽祭では、草津国際音楽祭にも度々出演した。

幼少期を日本で過ごし、ヴァイオリンを風岡裕氏に学ぶ。12歳で渡欧し、ウィーン市立音楽院でヴァイオリンをワルター・バリリ、ピアノをゲトルッド・クーバセック各氏に師事。1986年には渡米し、ジュリアード音楽院でドロシー・ディレイ、ヒョー・カン各氏に師事するが、左手の故障(局所性ジストニア)によりヴァイオリンを断念し、指揮に転向。小松長生、マイケル・チャーリー、小澤征爾の各氏に指揮法を学び、またマネス音楽院では楽曲分析と作曲法を学び、ジョージ&エリザベス・グレゴリー賞を受賞。1993年と1995年のタングルウッド音楽祭に奨学生として参加。

音楽院在学中、ボストン交響楽団とニューヨーク・フィルの同時契約副指揮者として起用され、小澤征爾氏をはじめ、サイモン・ラトル、ベルナルド・ハイティンク、アンドレ・プレヴィン等各氏のアシスタントを務めた。

1995年にはデンマークで開催されたニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで入賞。2010年には「第9回斎藤秀雄メモリアル基金賞」指揮者部門を受賞。

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