堀米 ゆず子

堀米 ゆず子

ヴァイオリン

4歳よりピアノを始め、5歳よりヴァイオリンを久保田良作氏のもとで始める。1975年より江藤俊哉氏に師事。1980年桐朋学園大学音楽科を卒業。
1980年、ベルギー・ブリュッセルにおけるエリーザベト王妃国際音楽コンクールで、日本人として初めて優勝。その結果、一躍注目を集めヨーロッパを中心に世界各地からオーケストラとの共演、リサイタルなどの招待を受け、はやばやと一流演奏家の仲間入りを果たした。
共演した主なオーケストラには、ベルリン・フィル、ロンドン響、ウィーン響、ミラノ・スカラ・フィル、アムステルダム・コンセルトヘボウ管、フィラデルフィア管、ロスアンジェルス・フィル、モントリオール響、シカゴ響、ニューヨーク・フィル、ボストン響、日本の各オーケストラなどがある。
ソリストとしての活躍に加え、室内楽にも積極的に取り組み、アメリカのマールボロ音楽祭やクレーメルの主宰する「ロッケンハウス音楽祭」にしばしば参加。さらに1990年からは、カザルスホールのレジデント・クァルテットである「カザルスホール・クァルテット」のオリジナル・メンバーとしても活躍、6回の日本ツアーを行なって高い評価を得た。最近ではヨーロッパの音楽家仲間と「アンサンブル・コンソナンス(共鳴)」を結成、ヨーロッパ各地の音楽祭に招かれている。
1996年には、サントリーホール10周年を記念して作曲された湯浅譲二のヴァイオリン協奏曲「イン・メモリー・オブ 武満徹」を世界初演し、CDとしても発売された。その後もしばしば演奏している。
最近のハイライトとしては、マルタ・アルゲリッチとの世界各地での共演(イタリア、日本、アルゼンチン)、ウラディーミル・アシュケナージ指揮/チェコ・フィルとの共演、ジェームス・ディロンのヴァイオリン協奏曲日本初演、ヤーノシュ・シュタルケルとの共演、ルクセンブルク公主催のチャリティ・コンサートへの出演、サンクトペテルブルクでのサンクトペテルブルク響とのモーツァルト、2003~06年の4年にわたりピアニスト児玉桃と日本、ヨーロッパで行なっているモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ選集などがある。2007年からは3年にわたり、ピアノのアブデル・ラーマン・エル=バシャとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲を取り上げる予定。
現在、ブリュッセル王立音楽院客員教授。使用楽器は、ヨゼフ・グァルネリ・デル・ジェス(1741年製)。

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