クラウディオ・クルス

クラウディオ・クルス

指揮・ヴァイオリン

クラウディオ・クルスは、ブラジル最大の都市サンパウロのリベイランプレート交響楽団の芸術監督である。幼少時に父からヴァイオリンの手ほどきを受け、その後、アメリカにおいてジョゼフ・ギンゴールド、チャイム・タウブ、ケネス・ゴールドスミスに師事。

1991年にベルリン室内管弦楽団のソリストとしてヨーロッパ・デビューを果たした際には、「最高のモーツァルト解釈者」としてベルリナー・モルゲンポスト紙に評された。これまでに、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、クロアチア、ウルグアイ、アルゼンチン、オランダ、スイス、チリ、アメリカ、日本で演奏している。

また室内楽奏者としては、シュロモ・ミンツ、ドミトリー・シトコヴェツキー、ネルソン・フレイレ、アントニオ・メネセス、レジス・パスキエ、ミシェル・ダルベルト、イングリット・ヘブラーなどと共演。そして、指揮者としては、マリア・ジョアン・ピリス、五嶋みどり、ボリス・ベルキン、ダン・タイ・ソン、ネルソン・フレイレ、アントニオ・メネセス、ジャン・ルイ・ストイアマン、ベンヤミン・シュミット、ウラディーミル・フェルツマンなどなど、数多くの主要ソリストと共演している。

2004-05シーズンには、カンピーナス交響楽団によるカルロス・ゴメスのオペラ『奴隷』の新しいプロダクションと、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』を指揮。2007年は、リベロンプレート交響楽団によるヴェルディ作『リゴレット』の新しいプロダクションを指揮した。さらに、オーケストラ・オブ・ジ・アメリカ(フロリダ)を指揮し、大成功のうちにアメリカ・デビューを果たした。また、フランスではアヴィニョン・プロヴァンス地方管弦楽団、オランダではメトロポール・オーケストラを指揮し、それぞれの国でデビューした。

CD録音も活発で、リベイランプレート交響楽団とのモーツァルトとベートーヴェンのオペラ序曲集2枚をはじめ、指揮者として、またヴァイオリニストとして多数制作している。

ブラジルでは、サンパウロ芸術批評家協会賞(1985,97年)、カルロス・ゴメス・コンクール(2002,06年)などを受賞。これまでに、サンパウロ交響楽団のコンサートマスターを19年、アマゾニア弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン奏者、ヴィラ=ロボス室内管弦楽団とカンピーナス交響楽団の芸術監督を務めた。

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