メディア掲載情報

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2018 年のメディア掲載情報

2018年5月発売・発行・公開の雑誌等メディア掲載情報です。
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5月18日発売【『音楽の友』6月号】

コンサートレビュー(P.161)

▼コンサートレビュー

1981年ブルガリア生まれのロッセン・ゲルゴフは前回2014年5月にグリーンエコーと名フィルのシュニトケ、ラフマニノフ、グリンカのプログラムで急遽代役として登場し、作品に対する深い洞察力と統率力で成功に導いたことが記憶にある。今回も近現代の作品んでペンタトニック的な民族的素材を現代語法に昇華した作品で成功した。直前には小泉和裕指揮のベートーヴェン作品プログラムで確かな再現を見せた名フィルが、今回の異なったコンセプトの空間再現的な表現でも高く適応して力のあるところを示した。音楽のコンセプトにマッチした演奏スタイルを高いレヴェルに成し遂げる機動力が名フィルに備わっていることが分かる。

マリンバの大茂はダイナミックレンジの広い、抒情的表現も幅広く使った繊細かつ大胆な表現力。音楽の根源的なビート感を神秘的に描いていた。ヤナーチェクの印象的なテーマは最後列の金管バンダの立奏で示されたが、この広い会場の空間を十分に活かした大きなスケール感だった。

 

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