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3月10日 中日新聞 夕刊

文化・芸能面 「評」

2月の名古屋フィルハーモニー交響楽団定期演奏会は、川瀬賢太郎の指揮で旧ソ連の作品が3曲。とくに面白かったのが、合唱団グリーン・エコーとの共演によるプロコフィエフのカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」である。

13世紀、アレクサンドル公がドイツ騎士団に立ち向かい農民軍を率いて撃破する、という映画の音楽に基づくこの楽曲。演奏される機会はあまりないが、川瀬がグリーン・エコーと名フィルを躍動的にまとめあげ、大衆性やわかりやすさを前面に押し出した活気あるカンタータに仕上げた。

全体は7曲からなり、管弦楽だけの第1曲の後、合唱が活躍する。第2曲での歌声はまだエンジンがかかっていない感じだったが次第に勢いがつき、「立ち上がれロシアの人々よ」の第4曲になると各パートの結びつきは堅固になり、決然とした意志が表現される。

第5曲の氷上の激戦は、戦闘の活写や喧騒の叫びもあって壮絶な迫力。第6曲では福原の独唱が死者への哀惜を深々と紡ぎ、楽曲はアレクサンドルの凱旋。オーケストラの色とりどりの響きの中で歌い上げられる勝利の合唱はこの上なく開放的で晴れやかだった。

この日はほかにショスタコーヴィチの交響詩「十月革命」と、上野星矢を独奏に迎えたハチャトゥリアンのフルート協奏曲。上野のフルートの卓越した技巧と魅惑的な音色が心に残る。

(小沢裕子)

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